診断学-病態
急性の単関節炎において頻度が高い化膿性関節炎と偽痛風について考察します。 頻度としては、化膿性関節炎が10-20%、偽痛風などの結晶性関節炎が約80%です。 これらの疾患は、治療法も予後も大きく異なりますが、臨床所見や、関節液検査などからは鑑別が難し…
不明熱の鑑別において、リンパ腫は最も重要で、かつ臨床医を悩ませるものの一つです。 リンパ節腫大がないリンパ腫(血管内リンパ腫、肝脾原発リンパ腫)もあり、リンパ節腫大があっても、(全身状態、年齢などから)すぐに生検ができるわけではありません。…
単球(monocyte)増加の鑑別を考えます。 好中球、リンパ球、好酸球の増多・減少に比べ、臨床的に注目されることが少ない単球増多ですが、何らかの疾患を示唆している場合もあります。 まずは、正常範囲ですが、200~950/μLが目安とされます。 単球≧1000/μL…