2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
急性の単関節炎において頻度が高い化膿性関節炎と偽痛風について考察します。 頻度としては、化膿性関節炎が10-20%、偽痛風などの結晶性関節炎が約80%です。 これらの疾患は、治療法も予後も大きく異なりますが、臨床所見や、関節液検査などからは鑑別が難し…
化膿性関節炎(native joint)について、原因・リスク、起炎菌を中心にまとめました。 化膿性関節炎 ・整形外科的なエマージェンシー ・滑膜炎として発症し、関節腔内に滲出液が貯留し、軟骨や骨の破壊へと至る ・滑膜は血行に富み基底膜がないことから、血…
膵癌のリスク 膵癌は、今なお予後が最も悪い癌の一つです。 診断時点で約半数の方で遠隔転移があり、診断時に病変が局所にとどまり手術可能なのは20%未満とされています。また、全てのステージを合わせた5年生存率は約8~10%と低くなっています。 膵癌発症に…